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人の心のことを学んでみたい。そう思って「心理カウンセラー 資格」と検索すると、聞いたことのない資格名がずらりと並びます。国家資格もあれば民間資格もあり、通信で取れるものもあれば大学院に行く必要があるものもある。
この記事では、心理カウンセラーの資格が分かりにくい理由と、通信講座で取れるものの見分け方を整理しました。読み終えるころには、自分が調べるべき範囲が絞れているはずです。
目次
結論:通信講座で取れる資格はある。ただし国家資格ではない
先に結論をお伝えします。心理カウンセラーの資格には、自宅の通信講座だけで取れるものがあります。ただしそれは民間資格で、国家資格とは別のものです。
向いているのは、身近な人との関わりに活かしたい方、今の仕事に知識を足したい方、講師や相談の活動を始めたい方です。学び始めるのに学歴も実務経験も要りません。
一方で、医療機関で心理検査や診断に関わる仕事に就きたい場合は、この道では届きません。そちらは大学・大学院を経て国家資格を取るルートになります。どちらが上という話ではなく、行き先が違います。自分がどちらを目指しているのかを先に決めると、迷う時間がぐっと減ります。
なぜ心理カウンセラーの資格は分かりにくいのか
理由は単純で、「心理カウンセラー」という名前の資格が1つに決まっていないからです。
国家資格として定められているのは公認心理師で、こちらは大学と大学院で所定の科目を修めるなどの条件があります。臨床心理士は指定大学院の修了が前提です。いずれも時間と費用のかかる道です。
それ以外は、各団体がそれぞれの基準で認定している民間資格です。団体が違えば資格名も違うので、似た名前がいくつも並ぶことになります。検索して出てくる資格名の多くはこちらです。
つまり、名前だけで比べようとするから分かりにくくなります。見るべきなのは名前ではなく、その資格が「どの団体の、どういう基準のものか」と「自分が何に使いたいか」の2つです。
講座を選ぶ前に確認したい4つのこと
申し込む前に、次の4つを確認しておくと後から困りにくくなります。
1. 何のために取るのかをはっきりさせる
家族との関わりに活かしたいのか、今の仕事に足したいのか、いずれ相談の仕事をしたいのか。ここが決まっていないと、どの講座を見ても決め手が出てきません。先に目的を決めてから講座を見ると、選択肢は一気に減ります。
2. 試験をどこで受けるのかを見る
会場に行く必要があるのか、自宅で受けられるのか。講座によっては、課題の提出だけで資格が認定され、試験そのものが免除になる仕組みもあります。仕事や育児で外出の予定を立てにくい方は、ここを先に見ておくと候補を絞りやすくなります。
3. 受講料に受験料が含まれているかを見る
受講料とは別に、資格ごとの受験料がかかることがあります。2資格を取る講座なら受験料も2回ぶんです。試験免除のコースだと受験料がかからないぶん、コース料金が高く見えることがあります。合計でいくらかかるかで比べてください。
4. 自分のペースで進められるかを見る
標準の受講期間と、最短でどのくらいかかるのか。急ぎたい方は最短期間を、ゆっくり進めたい方は標準期間を過ぎたときの扱いを確認しておくと安心です。
比べるときに見る5つの軸
複数の講座を見比べるときは、次の5つをそろえて確認すると判断しやすくなります。受講料だけを横に並べても、含まれているものが違うので比較になりません。
| 確認する軸 | 見るところ |
|---|---|
| 資格の種類 | 国家資格か民間資格か。民間なら認定している団体名 |
| 受講料 | 受験料が別にかかるか。合計でいくらか |
| 期間 | 標準の期間と、最短でどのくらいか |
| 試験の受け方 | 会場か在宅か。課題提出で免除になる仕組みがあるか |
| 学べる分野 | 夫婦・子ども・高齢者・職場など、対象が誰か |
この5つは、次の比較記事でも同じ並びで各講座を一覧にしています。候補が複数あるときは、そちらで横に並べて見てみてください。
学びたい分野から選ぶときの候補
ここでは、諒設計アーキテクトラーニングの心理系4講座を挙げます。同じスクールの講座なので、受講料も期間も試験の仕組みも共通です。違うのは「誰との関わりを学ぶか」だけなので、分野で選べます。
夫婦や親子のあいだで起きるすれ違いの仕組みを学びます。家庭のことで行き詰まっている方に近い内容です。
取得できるのは夫婦心理カウンセラー®と家族心理カウンセラー®の2資格。受講料59,800円(スペシャル講座は79,800円/いずれも税込)。
子どもの発達段階ごとの心の動きを学びます。子育て中の方や、保育・教育の現場で働く方に近い内容です。
取得できるのは子供心理カウンセラー®とチャイルド心理カウンセラー®の2資格。受講料は上と同じです。
高齢者や障がいのある方と関わるときの心のケアを学びます。介護や福祉の現場に知識を足したい方に近い内容です。
取得できるのは福祉心理カウンセラーと福祉心理アドバイザーの2資格。受講料は上と同じです。
しぐさや表情から相手の状態を読み取る考え方を学びます。営業・接客・人事など、仕事での人間関係に活かしたい方に近い内容です。
取得できるのは行動心理カウンセラー®と行動主義心理アドバイザー®の2資格。受講料は上と同じです。
※受講料・期間・資格名は諒設計アーキテクトラーニング公式サイトの記載にもとづきます(2026年9月時点)。4講座とも標準6ヶ月・最短2ヶ月、試験は在宅受験で、スペシャル講座は卒業課題の提出により試験免除となります。条件は変更される場合があるため、申し込み前に最新の内容をご確認ください。
ここまで読んで、そもそも通信講座という形が自分に合うのかが気になった方もいるかもしれません。一般的な傾向を整理すると、次のようになります。
左側に当てはまる項目が多いほど、この形式が合いやすくなります。
心理カウンセラーの資格についてよくある質問
Q. 民間資格を取っても意味がないという話を見かけます。
A. 何に使うかで変わります。医療機関で心理検査や診断に関わる仕事を目指しているなら、民間資格では届きません。そこは国家資格の領域です。一方で、家庭や職場での関わり方に活かす、今の仕事に知識を足す、講師として教える、といった使い方であれば、学んだ中身がそのまま役に立ちます。目的と手段が合っているかどうかの問題です。
Q. 独学でも取れますか?
A. 資格によって異なります。協会が認定する資格のなかには、講座の修了を条件としているものがあります。その場合は独学では受験できません。本を読んで知識を得ること自体は独学でもできますが、資格として形にしたい場合は、その資格の受験条件を先に確認してください。
Q. 学歴や実務経験がなくても始められますか?
A. 通信講座で取れる民間資格の多くは、学歴や実務経験を条件にしていません。諒設計アーキテクトラーニングの講座では、受講生の92%が初学者です(2023年の受講生アンケート回答)。
Q. 働きながらでも続けられますか?
A. 試験を自宅で受けられる講座なら、決まった日に出かける必要がありません。課題の提出で試験が免除になる仕組みのコースもあります。まとまった時間を取りにくい方は、この2点を確認してから選ぶと続けやすくなります。
Q. 2つの資格が同時に取れるというのはどういう仕組みですか?
A. 1つの講座が、2つの団体の認定基準を満たすように作られている場合があります。この形だと、学ぶ内容は1つでも、認定される資格は2つになります。受験料は資格ごとにかかるのが一般的なので、合計費用を確認しておいてください。
まとめ|「どの資格か」より「何を学びたいか」から
心理カウンセラーの資格が分かりにくいのは、名前が1つに決まっていないためでした。国家資格は大学・大学院を経る道、それ以外は各団体が認定する民間資格で、通信講座で取れるのは後者です。
選ぶときに見るのは、資格の種類、受講料の合計、期間、試験の受け方、学べる分野の5つです。なかでも最初に決めたいのは、誰との関わりに使いたいかという点です。
資格名を並べて悩むより、学びたい分野から入るほうが早く決まります。気になる分野が見つかったら、まずはその講座の中身と受講料を見てみるところからで十分です。

